2013/09/03 Tue
  2013年9月3日発行

                http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス


          -(dev-info)-


    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック:

  「アジア諸国向け気候変動政策対話」
  「欧州委員会開発協力年次報告書」
  「アジア開発銀行レポート Key Indicators for Asia and the Pacific 2013」
  「ODI報告書報告書「災害リスク削減のための国際的な資金提供」

       他

【2】 パリDAC通信 *連載再開* : 第108回「2011年:DAC設立50周年」


【3】 国連フォーラム
- 「私の提言:ポスト2015シリーズ」
UNDP駐日代表・総裁特別顧問 弓削昭子さん
- 「国連とビジネス:CSRとCSV~持続可能な発展に貢献する
企業活動について~」 前川昭平さん


【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ:
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から


【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「「リーダーのあり方」と「人間の命の可能性」」
執筆: 大野泉 (政策研究大学院大学/GRIPS開発フォーラム)



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【1】 開発フォーラム新着情報チェック

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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください


┏━━━━━━━━━━━┓
- 日本関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛

● 8月27日から29日まで、東京において「アジア諸国向け気候変動政策対話」が開催され、アジア地域の15か国の気候変動交渉担当者等が出席しました。日本の気候変動対策や支援に関する紹介、COP19に向けた気候変動交渉に関する意見交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press18_000020.html

● ナウルに対する1億円のノン・プロジェクト無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h25/130828_1.html

● ミクロネシア連邦との間で、11億1,000万円を限度とする無償資金協力「国内海上輸送能力向上計画」に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h25/130827_1.html

● 日本とインドネシアとの間で二国間クレジット制度に関する二国間文書署名が完了しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press18_000038.html

● 7月16日に開催された平成25年度(2013年度)NGO・外務省定期協議会「第1回連携推進委員会」の議事次第が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/taiwa/ngo_rs25_1.html

● 7月25日に開催された、「大学によるODAの活用を拡大し、オールジャパンで国際協力を推進することを目的とした意見交換会」の関連資料が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/daigaku/sympo_1307/sympo_1307.html

● JICAは、閣議決定された「日本再興戦略」等で示された諸課題に対処するとともに、第5回アフリカ開発会議(TICADV)等における、日本の国際公約を誠実に履行するため、(1)日本にとって好ましい国際環境を作るためのODA、(2)新興国・途上国と日本が共に成長するODA、(3)人間の安全保障を推進し、日本への信頼を強化するODA、の項目を重点施策として、平成26年度運営費交付金等の予算概算要求を行いました。
http://www.jica.go.jp/press/2013/20130830_02.html

● 同じくJICAは、(1)新興国・途上国における経済成長支援、(2)日本への信頼を強化するODAの戦略的・効果的な推進と、日本の技術・ノウハウ提供を通じた途上国開発課題の解決、の項目を要求の柱とし、JICA有償資金協力部門の平成26年度事業計画に基づく概算要求書を提出しました(今回の概算要求における有償資金協力部門の事業規模は総額9,250億円で、対前年度比で1.1%増加)。
http://www.jica.go.jp/press/2013/20130830_01.html

● 平成25年度日本NGO連携無償資金協力の実績(7月分)が外務省のホームページに掲載されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m25_region.html


┏━━━━━━━━━━━┓
- バイ・ドナー関連 -
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● DFIDのプログラムの一環として、スコットランド警察の警察官がマラウィに派遣され、現地組織の強化に取り組みます。
https://www.gov.uk/government/news/scottish-cops-to-help-malawi-prepare-for-2014-elections

● DFIDは、国際開発に関するシステマティックレビューの研究プロポーザルの募集を開始しました。
https://www.gov.uk/government/news/dfid-research-call-for-proposals-for-systematic-reviews-for-international-development

● AFDによる、女性をテーマにした写真コンテストの応募作品が公開されています。受賞作品は今月発表される予定です。
http://www.objectif-developpement.fr/concours/

● 欧州委員会は、開発協力についての年次報告書を発表しました。
http://ec.europa.eu/europeaid/multimedia/publications/publications/annual-reports/2013_en.htm

● 欧州委員会は、2015年をヨーロッパにおける開発年(European Year for
Development)とすることを提案しました。MDG最終年に向けて、開発協力への関心を高め、活動を促進する狙いがあります。
http://ec.europa.eu/europeaid/news/2013-07-16-eyd2015_en.htm

● GAOは、USAIDとOPICなどが参加したパレスチナ投資基金への援助の評価レポートを発表しました。
http://gao.gov/products/GAO-13-537?source=ra

● USAIDとUNFPAは、共同でリプロダクティブ・ヘルスの向上を強化することを発表しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases/unfpa-usaid-strengthen-collaboration-boost-access-voluntary-family


┏━━━━━━━━━━━┓
- 国際機関関連 -
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● 国連事務総長は、化学兵器の使用の疑惑を調べるためにシリア入りしていた調査団からの報告を受けました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45744&Cr=Syria&Cr1=

● 国連事務総長は、「A Life of Dignity for All」と題する報告書を発表しました。9月25日に開かれるMDGsとポスト2015開発アジェンダに関する国連総会特別イベントに向けて、新たな持続可能な開発のための枠組みのヴィジョンが描かれています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45669&Cr=mdgs&Cr1=

● 8月28日付で、国連広報センター所長(東京)に根本かおる氏が就任しました。
http://www.unic.or.jp/news_press/info/4606/

● FAOはボリビア、コロンビア、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パラグアイ、ペルーを取り扱ったレポート「A Panorama of School Feeding and the Possibilities for Direct Purchases from Family Farming - Case Studies in Eight Countries」を発表し、その中で、学校給食プログラムが子どもの社会保護、食の保障、栄養状況の改善強化に貢献すると論じています。
http://www.fao.org/news/story/en/item/195074/icode/

● 世界銀行は「Tapping the Markets: Opportunities for Domestic Investments in Water and Sanitation for the Poor」を発表し、その中で、世界で25億人が公衆衛生へのアクセス、また少なくとも7.8億人が安全な水へのアクセスがなく、それにより、毎年2600億ドルの経済損失が生み出されていると指摘しています。
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2013/08/29/study-reveals-large-untapped-potential-water-sanitation-services-world-poor

● 世界銀行独立評価グループは、IFCの貿易金融プログラムの評価レポートを発表しました。報告書によると、同プログラムは、途上国の貿易促進に役割を果たす一方、最近のリスクが比較的低い国々に対するプログラムの拡大に懸念を表明しました。
https://ieg.worldbankgroup.org/evaluations/evaluation-international-finance-corporations-global-trade-finance-program-2006-12

● ジャクソンホールで開催された経済シンポジウムで演説した国際通貨基金(IMF)専務理事は、中央銀行による非伝統的金融政策により、世界の政策担当者が永続的な成長の基盤を構築するために必要な改革を実行する時間と余力が生まれたと述べました。
http://www.imf.org/external/japanese/pubs/ft/survey/so/2013/new082313aj.pdf

● アジア開発銀行は、日本政府の支援を受け、ミャンマーの統計収集向上のため1200万ドルの技術供与を行うと発表しました。
http://www.adb.org/news/myanmar/adb-japan-assist-improving-statistics-collection-myanmar

● 同じくアジア開発銀行は、発表したレポート「Key Indicators for Asia and the Pacific 2013」の中で、アジア各国が繁栄を目指し、中所得国の罠を回避する上で、工業化が成長の根幹をなすとの見方を示しました。
http://www.adb.org/news/asia-cannot-bypass-manufacturing-path-prosperity-adb-report

● アフリカ開発銀行とアフリカ連合委員会との間で、4500万ドルの汎アフリカ大学への支援に関する交換署名が行われました。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/afdb-auc-sign-us-45-million-grant-agreement-to-boost-pan-african-university-12207/

● 米州開発銀行はエルサルバドルの観光業支援をため2500万ドルの融資を行うことを発表しました。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2013-08-21/el-salvador-boost-coastal-tourism,10549.html

● 8月23日は、奴隷貿易とその廃止を記念する国際デーでした。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45681&Cr=slavery&Cr1=

● 8月29日は、核実験に反対する国際デーでした。国連事務総長はメッセージを発し、より安全な世界を築くために、包括的核実験禁止条約(CTBT)の未加入国に対し、署名、批准をするよう訴えました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45726&Cr=nuclear&Cr1=

● タジキスタンにおいて「水の協力に関するハイレベル国際会議」が開催されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45664&Cr=water&Cr1=


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- シンクタンク・NGO関連 -
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● 英シンクタンクODIから、所有権と開発についてのペーパーが発表されています。
http://www.odi.org.uk/publications/7694-literature-review-property-rights-development

● 同じくODIは、報告書「災害リスク削減のための国際的な資金提供」の公表にともなう発表会を行います。
http://www.odi.org.uk/events/3442-report-launch-international-financing-disaster-risk-reduction

● GHA(Global Humanitarian Assistance)は、人道支援に対する民間からの資金提供をまとめた報告書「Private funding for humanitarian assistance」を発表しました。その中で、民間からの資金は人道支援資金の3割を占めるとする反面、その資金と活動についての情報公開が不十分であると述べています。
http://www.globalhumanitarianassistance.org/wp-content/uploads/2013/08/GHA_private-funding-2013-online.pdf
http://www.globalhumanitarianassistance.org/private-funding-more-transparency-would-be-a-good-thing-for-everyone-4541.html

● Oxfamは、8カ国における子供と若者と保健医療サービスへのアクセスに関する報告書を発表しました。
http://policy-practice.oxfam.org.uk/publications/my-rights-my-voice-annual-progress-report-2012-297664


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【2】 パリDAC通信 *連載再開*: 第108回「2011年:DAC設立50周年」

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2年以上に亘って休止していたパリDAC通信ですが、最近のいろいろな
動きを皆様にお伝えするため、再開する運びとなりました。
今回は、DAC新規加盟の動きについてご紹介し、伝統的ドナーの集まりと
見られているDACの今後について考えてみます。

DACの歴史は、1960年、DACの前身であるDAG(開発援助グループ)
10ヶ国・機関が参加したところから始まります。その後、加盟国が増え、
1999年にギリシャが加盟し、2010年には韓国が24番目の加盟国
(EUを含む)になりました。


→ 続きは以下のリンクから:
http://www.devforum.jp/paris/


(パリDAC通信担当:岡野結城子/OECD代表部)


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【3】 国連フォーラム
「私の提言:ポスト2015シリーズ」
UNDP駐日代表・総裁特別顧問 弓削昭子さん

「国連とビジネス:CSRとCSV~持続可能な発展に貢献する
企業活動について~」 前川昭平さん
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●「ポスト2015」をテーマにした「私の提言」シリーズ第5回では、
国連開発計画(UNDP)駐日代表・総裁特別顧問をされる
弓削昭子さんにお話を伺いました。「私たち一人ひとりが
団結して行動すれば、貧困のない世界は必ず実現できる」。
そのために、どのようなポスト2015開発アジェンダにすべきか。
日本と私たち一人ひとりに何ができるのか。パワフルな提言を
いただきました。
http://www.unforum.org/teigen/36.html


●「国連とビジネス」概論第6回では、前川昭平さんによる
「CSRとCSV~持続可能な発展に貢献する企業活動について~」
です。CSRにまつわる概念を整理し、最近注目を集めている
CSVとCSRの関係や、責任ある企業行動を促進するために
国連が果たせる役割や実際に国連が主導・参画している
プロジェクトについても言及されています。
http://www.unforum.org/business/gairon6.html


(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html


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【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ:
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から
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(1) セミナー・イベントのご案内

■ 【ZHNJメンバー活動紹介vol. 9】「イノベーションリーダーの心構え」
ゼロ・ハンガー・ネットワーク・ジャパン、世界銀行東京事務所共催コーヒーアワー

日時: 2013年9月6日(金) 午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
http://bit.ly/16DhvsI
内容: 千葉一裕さん(東京農工大学大学院農学研究院副院長)をお招きし、
「食」に関する地球規模の課題に挑戦する国際的なリーダーを
養成するための具体的な方策について議論します。
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/1aHwoyE


■ 「気候変動:科学・政策コース」
The Energy and Resources Institute、India (TERI)、
財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES)、
世界銀行東京開発ラーニングセンター共催

開催: 2013年9月~2013年12月
場所: 世界銀行東京開発ラーニングセンター
https://www.jointokyo.org/ja/about/location
内容: 気候変動、地球温暖化対策について、科学的分析から政策研究に
いたるまでの4Moduleをブレンデッド・ラーニング手法を
取り入れたe-Leaningで学習できるコース。
言語: 英語
募集: 9月8日締切
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/15lvq4b


■ 「中小零細企業のための資金調達と包括的な成長」セミナー
AFDC Distance Learning Seminar Series 2013

日時:  2013年9月11日(水)午後12時から午後2時
場所: 世界銀行 東京開発ラーニングセンター(TDLC)
http://bit.ly/16DhvsI
内容: 本セッションでは、中国、日本、シンガポールなどにおける
公的および民間金融機関のMSMEに対する資金調達支援の現状や、
各国における革新的な資金調達方法などを各国識者から
紹介していただき、セミナー参加者へ開発のナレッジとして
共有することを目的としています。
言語: 同時通訳付(予定)
詳細:参加お申し込み: http://bit.ly/14d0doJ


■ 【イデアス開発問題セミナー】『「法」が国をつくり、人を守る。-法整備支援の経験と展望-』
アジア経済研究所開発スクール (イデアス)、世界銀行東京事務所共催コーヒーアワー

日時: 2013年9月25日(水) 午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
http://bit.ly/16DhvsI
内容: 日本の「法整備」の経験は紛争影響国や新興国から
大きな注目を集めています。法や司法制度は、開発途上国の
国づくりや経済基盤整備にどのように役立つのでしょうか。
佐藤直史さん(アジア経済研究所開発スクール第13期修了生、
国際協力機構シニアアドバイザー、弁護士)からご紹介いただきます。
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/17hNDz9


(2) 最近の活動から

■ 8月22日、2013年中高生向け講師派遣プログラム第1回を開催し、
森秀樹・緊急社会対策プログラムマネージャーが母校の福島県立福島
高等学校で講演を行いました。

http://bit.ly/17uogOH


(世界銀行東京事務所: 開裕香子)


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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「「リーダーのあり方」と「人間の命の可能性」」
執筆: 大野泉 (政策研究大学院大学/GRIPS開発フォーラム)
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終戦記念日の週――NHKが戦争を切り口に、現代の人物に
焦点をあてた好番組を放映していた。なかでも「それでも
ジャーナリストは戦場に立つ」(再放送)と、「緒方貞子
戦争が終わらないこの世界で」(17日夜に放映)は傑出して
いた。前者はシリア内戦で取材中に亡くなった山本美香さんを
はじめ、戦場に立ち続ける日本人ジャーナリストに焦点をあて
た番組、後者は開発援助で働くものなら誰もが知り、尊敬する
緒方貞子さんについてだ。引き込まれるように観ていた。
ここでは、緒方さんについて書きたい。

緒方貞子さんがUNHCR、そしてJICAのトップとして成し遂げた
ことはあまりにも有名だが、番組を観て、なぜ彼女が「人間の
安全保障」を打ち出したのか、どうしてあれほど強い使命感と
決断力・行動力をもてたのか、ヒントをもらったような気がした。
少なくとも2つの意味で、戦争を通じた強烈な原体験があった
からではないか。

ひとつは、「リーダーのあり方」。五・一五事件で海軍将校に
暗殺された首相、犬養毅を曽祖父にもち、なぜ当時の政府は
軍部の暴走をとめられず満州事変、ひいては戦争に突入して
いったのか、といった問いが彼女を研究に駆り立てた。
「満州事変と政策の形成過程」という博士論文を書いて得た
結論は、「無責任の体制」。緒方さんは、「トップの役割は
判断すること。そのために私は現場に行く」と繰り返し語って
いた。トップが事実を知り、責任をもって決断する重要性を
痛いほど経験したからだろう。

もうひとつは、「人間の命の可能性」。敗戦国になった日本。
皆、米国に占領されたらどうなるか不安だった時代。しかし
民主化の流れのなかで女性の機会が広がり、通った聖心女学院で
ロールモデルとなる素晴らしい米国人シスターに出会った。
生きかたの指南をうけた。新生日本が立ち上がる中で希望が
生まれ、「生きてさえいれば次につながる」という未来志向の
考え方を身につけた。

「一番大切なことはルールを守ることではなくて、絶望して
いる人たちの苦しみをやわらげること」――強く印象に残った
言葉だ。冷戦後、内戦や地域紛争という新タイプの紛争が勃発し、
イラク(クルド難民)、ユーゴスラビア、ルワンダなどで次々と
悲惨な出来事が起こった。その時代に難民支援という人間の命に
かかわる仕事を任され、緒方さんは、「リーダーのあり方」と
「人間の命の可能性」という自らの原体験にもとづき、難題へ
の解決策を決断・行動していった。人間、誰もが、突き動かさ
れるような原体験をもっているはずだ。強烈な経験だからこそ、
信念となり、行動できるのだ。緒方さんのような偉大な人間には
到底なれないが、日々の経験から学び、考える努力はしたいと
思った。

(大野)


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  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、
グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情 報を、
「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス (dev-info)」
として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

本情報サービスの配信をご希望の方は、連絡担当(info@devforum.jp )
まで電子メールアドレスをご 連絡いただくか、上記ウェブ
サイトの「このグループに参加」をクリックしてご登録ください。

本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当
まで相談いただければ幸いです。

また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の他、
より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する意見
交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォ ーラム・
メーリングリスト(devforum)」を運営しています。相互の信頼
関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす るとともに、
発言者の了承がない限りメディア等での引用が されないよう
ご配慮いただきます。本メーリングリストへの 参加をご希望の
方は、次のウェブサイトに掲載している「devforum参加者の共通
理解」に目を通していただいた上で、上記連絡担当まで氏名・
所属・電子メールアドレス・問題関心をご連絡ください。
http://www.devforum.jp/mail/index.htm

dev-infoやdevforumをはじめ、DC開発フォーラムの活動に
ついてご意見・ご示唆等ありましたら、お気軽に上記連絡担当
(info@devforum.jp)までお寄せいただければ幸いです。

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編集担当:小林隼人/荘所真理/杉原ひろみ/春木由美
発行:ワシントンDC開発フォーラム

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ワシントンDC開発フォーラムでは、DC在住で開発に興味を持つ若手プロフェッショナル、大学院生同士の意見交換・交流を深めるためのワークショップを開催しています。従来のBBL(ブラウンバッグランチ)が専門家を招いてランチの時間を利用して討議をするのに対し、ワークショップでは20代・30代を中心とした若手に平日の夜を利用して発表の場を提供し、自由活発に議論を交わし、そして何らかの行動に結び付けていくことが狙いです。参加希望・お問い合わせはdev.forum.workshop@gmail.comまで。

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