2013/04/18 Thu
2013年4月16日発行

                         http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス


          -(dev-info)-


    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック:
  「G9外相会合開催」
「DAC、2012年各国ODA実績公表」他

【2】 英国開発学勉強会(IDDP):
IDDP 2012年度第6回勉強会のご案内

【3】 国連フォーラム
●「国際仕事人に聞く」
日本国政府アンコール遺跡救済チーム 吉川舞さん
●「私の提言:ポスト2015シリーズ」
UNICEFカザフスタン事務所長 久木田純さん

【4】東京発~世界銀行からのお知らせ
セミナー・イベントのご案内

【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「2012年ODA暫定値と今後の議論」
執筆: 寺門雅代(DC開発フォーラム幹事/東京在住/JICA)


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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。


┏━━━━━━━━━━━┓
- 日本関連 -
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● 経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)は2012年の各国の政府開発援助(ODA)の実績を公表しました。DACに加盟する24カ国の総額(支出純額)は1,256億ドルで実績ベースで11年比4%減少。日本の支出純額(ネット)実績は、ドルベースで前年比3.1%減の104億9,353万ドル(円ベースでは8,375億円(前年比3.0%減))となり、DAC加盟国の中で、日本は米国、英国、ドイツ、フランスに続き、5番目(前年と同じ)。ODAの対GNI比については、DAC全体の平均で0.29%(昨年は0.31%)、日本は0.17%(昨年は0.18%)となっており、これはDAC加盟24か国中、第20位(前年は第21位)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000081.html

● ロンドンで10~11日に開いた主要8カ国(G9)外相会合が開催され、地域情勢(北朝鮮、中国、シリア、イラン、アフリカ)、紛争下の性的暴力防止、軍縮・不拡散、テロ対策等について話合いが行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page3_000065.html

● 開発途上国の感染症に対する新薬創出を促進するための日本初の官民パートナーシップ、一般社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund)が設立しました。外務省は,同基金の設立に当たり、開発途上国向けの医薬品研究開発と供給支援を官民連携で促進するために、厚生労働省とともに平成24年度補正予算において、それぞれ7億円を同基金と連携する国連開発計画(UNDP)に拠出しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000093.html

● 日本とタンザニアとの間で、76億5,900万円を限度とする円借款「第二次道路セクター支援計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000095.html

● 日本とエクアドルとの間で、3,650万円を限度とする一般文化無償資金協力「公共放送局番組ソフト整備計画」に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000105.html

● アジア地域における包摂的(inclusive)で持続的な開発に向けた協力を行うため、国際協力機構(JICA)は、アジア財団(The Asia Foundation)(本部:米国・サンフランシスコ)と業務協力協定(MOU)を締結しました。
http://www.jica.go.jp/press/2013/20130412_02.html

● 外務省任期付職員を募集しています(中央アジア・コーカサス諸国事情分野、領事関連情報システムの企画開発、運用保守分野、EPA/FTA交渉分野、人権人道分野、NGO支援分野、在アフガニスタン大使館アフガニスタンにおけるガバナンス向上支援等の経済協力分野、海洋関連法律分野、文化交流の分野)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html


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- バイ・ドナー関連 -
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● 米国国際開発庁(USAID)の年次報告書「2013 Annual Letter」が発表されています。
http://www.usaid.gov/annual-letter

● USAIDは、2005年より米州開発銀行と協力して運営している若者の教育と雇用機会をサポートするプロジェクト"A Ganar" Programを拡大することを決定しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases/usaid-program-benefiting-risk-youth-expands-central-america

● MDGs達成期限まで1000日となった4月5日、USAIDは他援助機関とともに達成への決意を新たにしました。MGDsの8つのゴールに対するUSAIDの取り組みが纏められています。
http://blog.usaid.gov/2013/04/usaid-rallies-during-final-1000-days-of-millennium-development-goals/

● カナダ国際開発庁は、途上国支援において人々の信仰の自由を守ることも大切な課題のひとつだとしています。
http://www.acdi-cida.gc.ca/acdi-cida/acdi-cida.nsf/eng/CAR-41216507-SFD

● カナダ政府は、Canada's Economist Action Plan 2013を発表し、その中で、カナダの国際開発援助の重点分野(母子保健、子供と若者、等)に言及しています。
http://actionplan.gc.ca/

● DFIDは、先日発表された独立委員会の提言に対する回答を発表しました。
https://www.gov.uk/government/publications/dfid-management-response-to-the-independent-commission-for-aid-impact-recommendations-on-dfid-s-work-through-unicef-march-2013

● 英国政府は、紛争下での女性への性的暴力、女性や子供への暴力の防止のために、新たに1000万ポンドを拠出すると発表しました
https://www.gov.uk/government/news/uk-announces-additional-funding-to-address-conflict-sexual-violence

● European Report on Development の最新版が発表されました。2013年版のテーマは、ポスト2015年枠組みです。
http://www.erd-report.eu/erd/report_2012/report.html
http://www.guardian.co.uk/global-development/2013/apr/09/development-jobs-migration-european-thinktanks

● オーストラリア政府と中国政府が、アジア環太平洋地域の開発におけるパートナーシップを結ぶことに合意しました。
http://www.ausaid.gov.au/HotTopics/Pages/Display.aspx?QID=1091

● 4月7日の「世界保健の日」にちなみ、オーストラリア国際開発庁(AusAID)は、「女性と子供の健康」を推進するウェブサイトを立ち上げました。
http://www.ausaid.gov.au/HotTopics/Pages/Display.aspx?QID=1090


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- 国際機関関連 -
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● OECDは、OECD DAC加盟国による2012年のODAは、2011年から4%減り1256億ドルであったと発表しました。2011年の2%減に続き、2年連続の減額です。
http://www.oecd.org/newsroom/aidtopoorcountriesslipsfurtherasgovernmentstightenbudgets.htm
http://www.guardian.co.uk/global-development/2013/apr/03/aid-rich-countries-falls-oecd

● 第10回 国連森林フォーラム(UNFF10)が、トルコ・イスタンブールで開催されています。
http://www.un.org/esa/forests/
http://www.odi.org.uk/odi-on/united-nations-forum-forests
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaigai/130328.html

● アジア開発銀行は貧困削減日本ファンドを通して、250億ドルのタジキスタンにおけるヘルスサービス向上を目的としたプロジェクトに調印しました。
http://www.adb.org/news/tajikistan/adb-japan-support-tajik-communities-better-access-improved-health

● 米州開発銀行はラテンアメリカ・カリブ海地域のエネルギー効率性の向上や再生可能エネルギーに従事する企業を支援する5000億ドルのファシリティを承認しました。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2013-04-12/energy-efficiency-facility,10412.html

● 世界銀行はインドに対するパートナーシップ戦略を発表し、低所得州への支援の強化を打ち出しました。
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2013/04/11/World-Bank-Strategy-for-India-Boosts-Support-for-Low-Income-States

● 世界食糧計画(WFP)スーダンの青ナイル州における食料援助活動に際し、さらなる援助のためには一層の資金が必要であると訴えています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=44630&Cr=sudan&Cr1=

● ユニセフは29の先進国の子どもたちの状況を評価する報告書「Report Card 11: Child well-being in rich countries」を発表しました。報告書によれば、オランダ、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国が上位を占めています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=44613&Cr=children&Cr1=

● 2015年のミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限まであと1000日。国連潘事務総長は「MDGモメンタム 1000デイズ・アクション」と題するキャンペーン開始を宣言しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=44571&Cr=mdg&Cr1=

● ダルフール復興支援国会合は、今後6年間にわたり72億ドルの支援を行うことを誓約しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=44594&Cr=darfur&Cr1=

● WHOとユニセフは国連は、世界の5歳未満の子どもの二大死亡原因である肺炎と下痢の問題に取り組むためのグローバルキャンペーンを開始しました。この2つの死亡要因に対し、多くの場合、個別の取組みが行われているとし、それらを統合した戦略の重要性を訴えています。
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2013/pneumonia_diarrhoea_plan_20130412/en/index.html


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- シンクタンク・NGO関連 -
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● 米国シンクタンク、Center for Global Development(CGD)が、IMF世銀の春季会合に先立ち、今回の会合の課題やIMF・世銀の動向について議論しています
http://international.cgdev.org/blog/world-bank-and-imf-spring-meetings-%E2%80%93-nancy-birdsall-and-todd-moss

● 同じくCGDからポリシーペーパー”What’s Yours Is Mine: New Actors and New Approaches to Asset Recovery in Global Corruption Cases”が発刊されています。
http://international.cgdev.org/publication/what%E2%80%99s-yours-mine-new-actors-and-new-approaches-asset-recovery-global-corruption-cases

● 同じくCGDのブログではWTOの時期事務局長選挙に先立って記事”The Next WTO Director-General Will Be from the Asia-Pacific Region or Latin America”がアップされています。
http://international.cgdev.org/blog/next-wto-director-general-will-be-asia-pacific-region-or-latin-america

● 英シンクタンクODIは、途上国における化石燃料補助金が、気候変動対策の妨げになっていると警告しています。
http://www.odi.org.uk/publications/7343-subsidies-climate-compatible-investment-fossil-fuel-private-finance

●英サセックス大学IDSは、飢餓と栄養失調への取組度合いをまとめた指標、Hunger and Nutrition Commitment Index を発表しました。
http://www.ids.ac.uk/news/poorest-countries-lead-the-fight-against-hunger-and-undernutrition

● 今年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V/the 5th Tokyo International Conference on African Development)」に向けて、日本・アフリカ学生サミット提言文書が発表されました。
http://ticad5stu.weebly.com/proposal-paper.html

● 国境なき医師団(MSF)、中央アフリカ共和国では国内の混乱は終息したものの、医療はなお不足していると報告しています。
http://www.msf.or.jp/news/2013/04/6007.php

● 同じくMSFは、南アで5年間に渡り活動してきたジンバブエ人移民のための緊急医療活動を3月末で終了しました。現地では活動当初と比較すると医療環境が大幅に向上したとのことです。
http://www.msf.or.jp/news/2013/04/6003.php

● 国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンは2013年3月、日本国外務省との連携により、東ティモールにおける水・衛生分野の新たなプロジェクトを開始しました。
http://www.worldvision.jp/news/news_0913.html

● 同じくワールド・ビジョン・ジャパンから、「チャイルド・スポンサーシップ」の2012年度プログラム近況報告が発表されています。
http://www.worldvision.jp/news/news_0918.html

● 結核、特に多剤耐性結核の危険を取り上げたショートフィルムが英国で発表されました。
http://vimeo.com/62245306
https://www.gov.uk/government/news/dfid-research-the-global-rise-of-tb-exposed-in-a-new-film


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【2】英国開発学勉強会(IDDP):
IDDP 2012年度第6回勉強会のご案内
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【IDDP 2012年度第6回勉強会のご案内】
■講演項目:「国際開発金融の現場から-途上国の民間企業支援」
■ 日時: 2012年4月20日(日)14:30-16:30(開場14:00)
講演後17:00より、講師を囲んでの懇親会を予定しております。
■講師:北迫 絵美 氏
■主催:英国開発学勉強会
Intercollegiate Development Discussion Panel (IDDP)
■詳しくは以下のリンクをご覧ください。
https://sites.google.com/site/iddpuk/workshop/2012-2013/2012-6

英国開発学勉強会(IDDP)外部連携担当 日高将博


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【3】 国連フォーラム
「国際仕事人に聞く」
日本国政府アンコール遺跡救済チーム 吉川舞さん

「私の提言:ポスト2015シリーズ」
UNICEFカザフスタン事務所長 久木田純さん

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●「国際仕事人に聞く」第14回では、アンコール遺跡の保全と
周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構にて
広報官としてご活躍される吉川舞さんにお話を伺いました。
吉川さんには、国連フォーラムが主催したカンボジア・スタディ・
プログラムの現地渡航時、現地にて農村宿泊のコーディネート及び
遺跡での案内をしていただきました。本インタビューは、プログラム中の
団らんで話された、参加者から吉川さんへのQ&Aを取りまとめています。
http://www.unforum.org/interviews/14.html

●「ポスト2015」をテーマにした「私の提言」シリーズ第1回は、
国連児童基金(UNICEF)カザフスタン事務所長であり、
国連フォーラム共同代表でもある久木田純さんに執筆いただきました。
これまでの国際開発目標、MDGsの課題、そして地球規模の
開発アジェンダの策定プロセスになぜできるだけ多くの人々の参加が
求められているのかという核心に迫ります。
http://www.unforum.org/teigen/32.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html


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【4】東京発~世界銀行からのお知らせ

(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から
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(1) セミナー・イベントのご案内

■ 「アジアの途上国における視覚障害教育の現状と取組みについて」
世界銀行東京事務所、障害分野NGO連絡会(JANNET)、日本財団
共催コーヒーアワー 「障害と開発」シリーズ 第38回

日時: 2013年4月19日(金)午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
  http://bit.ly/e348Bt02
内容: 国際視覚障害者教育協議会(ICEVI)名誉会長
Lawrence Campbell氏をスピーカーにお招きし、
特にアジアにおける視覚障害教育の現状と
取組みに関するお話を伺います。
言語: 日本語、日本手話、英語 (日英逐次通訳付)
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/X0U8G7


■ 「世界銀行で働く~佐藤桂子ハノイ事務所業務・ポートフォリオマネージャー」
世界銀行東京事務所コーヒーアワー キャリアシリーズ第55回

日時: 2013年4月30日(火)午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
  http://bit.ly/e348Bt02
内容: ベトナムや前任地のトルコ、中国などでの現場経験から、
世界銀行で働くことの意義と職員としての自覚、
現地での手ごたえなどをお話します。
言語: 日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/16Zso5U


■ 「雇用創出のための政策セミナー」

日時: 2013年5月9日(木)午前11時30分から午後2時
場所: 世界銀行東京開発ラーニングセンター
内容: 日本・中国・韓国を含むアジア各国における
雇用創出のための政策フレームワーク、
各国の知見・経験を紹介します。
言語: 英語のみ
詳細・参加お申込み: http://bit.ly/XEKTOx

(2) 最近の活動から

■ 4月5日、世界銀行パブリックセミナー
「世界銀行の役割と日本とのパートナーシップ」を開催し、
世銀マクグラス人事総局副総裁から、世銀職員に
求められる資質や能力、専門分野と仕事内容、
採用プロセスを紹介しました。

詳細:
http://bit.ly/12QzFZd


(世界銀行東京事務所: 開裕香子)


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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「2012年ODA暫定値と今後の議論」
執筆: 寺門雅代(DC開発フォーラム幹事/東京在住/JICA)
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 2004-2006年の間、OECD日本政府代表部勤務時代にパリ通信を投稿させていただいた後、DC開発フォーラムの「幹事」リストに加えていただきながらも休眠状態。さすがに申し訳ないと思っていたところ、この度、国際的な援助動向を担当する部署に戻り、今回のフォーラム便りを書かせていただくことになりました。久しぶりにOECD/DACでの議論を拝見して、最近の国際情勢を反映した議論の変化を目にして時代の流れを感じています(変化の無いところも多々存在しますが。)。

 その「変化」の一つの中に、4月4日に発表されたODA暫定値があります。日本がトップから転落して暫くたちますが、私が代表部にいた2004-2006年頃は、英・北欧系ドナーが盛んに、落ち込むODA額やGNI比0.7%目標の不達成に対するに厳しい批判を展開していたのが印象的な時代でした。一方、今回4月4日にOECD/DACが発表した2012年(暦年)ODA暫定値は、DAC加盟24か国のODA支出純額(ネット)総額は1,256億ドル、前年比4.0%減。世界的な緊縮財政の流れを反映し、15か国が前年を下回る結果となりました。中でも債務危機の真っただ中にある南欧各国の減少は大きく、スペインは前年比49.7%減、イタリア34.7%減、ギリシア17%減でした。

 一方、韓国(前年比17.6%増)をはじめとして、オーストラリア等9か国が予算を伸ばしました。韓国の総体量は依然小さく、2012年はDAC加盟国24か国中16位。それでも10年前に比べると5倍近く実績を増やしています。オーストラリアは、10年前と比べて順位を8つ上げて8位に位置し、実績も2倍近く増えています。その他10年のスパンで見ると、増加傾向にあったのは、英国、ドイツ、アメリカ等です。

 この他、DAC加盟国以外の国による援助実績についても、統計カバレッジを上げるための努力が継続されており、その実績の拡大傾向も認められています。今後大きくODA/援助のランドスケープが変わっていくのでしょうか。

 さて、援助量は、これまでもそしてこれからもドナー国の開発問題へのコミットメントを示す重要な指標の一つであることには変わりませんが、今後、いくつかの変更が発生する可能性が出てきました。現在のODAの定義は、①(DAC加盟国の)政府または政府機関によって供与されるもの、②(DACリスト上の)開発途上国の経済開発や福祉の向上に寄与することを主たる目的とした資金フロー、③実質的に譲許的であり、少なくともグラント・エレメント(GE)が25%以上、というものです。これに対し、昨今の途上国を取り巻く開発問題の複雑化、開発援助主体の多様化、開発におけるODAの相対的位置づけの低下(新興ドナーの台頭、先進国の財政悪化)といった様々な変化を受け、これまでのODAのあり方・定義を変更すべきとする意見や、開発に資するODA以外の資金(開発のための資金(Finance for Development: FfD)、例 ODA定義のうち③以外は満たす資金)の目標設定や計測も必要だとする意見が出されており、国際的な議論が開始されつつあります。今後、この議論は、ポスト2015開発目標に関する議論の進捗に合わせて加速していく見通しです。

 ・・・パリ通信はかけないけれど、何らかの発信をしたくなるような?しないといけないなあと感じるような?気持ちが沸いてきてしまいました。


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  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
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