2012/09/28 Fri
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス


          -(dev-info)-


    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】  開発フォーラム新着情報チェック:
「JICA平成25年度概算要求」
「APEC首脳会議開催」
  他

【2】 外務省からのお知らせ
平成24年度「平和構築人材育成事業」の「平和構築文民専門家訓練コース」、「本コース」日本人研修員及び「平和構築基礎セミナー」受講者の募集開始

【3】FASID 外務省委託
「平成24年度国際機関向け人材育成研修コース」(予告)

【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「エチオピアとメレス首相を想って」
 執筆:大野泉(政策研究大学院大学/GRIPS開発フォーラム)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 開発フォーラム新着情報チェック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

┏━━━━━━━━━━━┓
- 日本関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● 国際協力機構(JICA)は、(1)成長のためのインフラ整備(2)日本の技術を活かした防災対策・グリーン経済への移行(3)戦略的・効果的な援助の推進を柱とした、平成25年度事業計画に基づく概算要求書を提出しました。概算要求における有償資金協力部門の事業規模は総額9,040億円となっています(対前年度比2.7%増)。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20120907_01.html

● ニジェール共和国における洪水被害に対し、同国政府からの要請を受け、JICAを通じ,2,000万円相当の緊急援助物資を供与することを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120907_01.html

● コソボ共和国に対する 5,760万円を限度とする一般文化無償資金協力「The Project for the Improvement of Musical Instruments of the Kosovo Philharmonic Orchestra(コソボフィルハーモニー交響楽団楽器整備計画)」に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/ipbm_120910.html

● 任期付外務省職員の臨時募集を行っています(経理・検査分野、メコン諸国との協力・経済連携、アフリカにおける政治・経済,TICAD V関連分野)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html

● 平成24年度平和構築人材育成事業の「平和構築文民専門家訓練コース」及び「本コース」の日本人研修員,「平和構築基礎セミナー」の受講者の募集が開始されました。
(詳細は【2】をご参照下さい。)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/9/0912_02.html

┏━━━━━━━━━━━┓
- バイ・ドナー関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● 南スーダンで、USAIDによって建設された、初の舗装された高速道路が開通しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases/first-paved-highway-south-sudan-constructed-usaid-officially-opened

●米国会計検査院(GAO)は、国連食糧計画(WFP)のエチオピア、ケニア、ソマリアでの活動の監査を行い、WFPスタッフの監視の目が届きにくいリスクの高い場所での活動において、援助物資の配給が想定された受益者に届いているかを監視し、ムダや不正がないかを管理監督する上での問題点をいくつか指摘しました。
http://gao.gov/products/GAO-12-790?source=ra

● 英国国際開発大臣に新しくジャスティン・グリーニング氏が就任しました。
http://www.dfid.gov.uk/News/Latest-news/2012/Rt-Hon-Justine-Greening-MP-appointed-as-International-Development-Secretary/

● 退任したミッチェル大臣時代のDFIDについて、英Gurdianがまとめています。
http://www.guardian.co.uk/global-development/poverty-matters/2012/sep/05/andrew-mitchell-legacy-aid-depoliticised-development

● 英国コモンウェルス開発公社(CDC)は、最貧国支援を重視する新たな戦略を発表しました。
http://www.dfid.gov.uk/News/Latest-news/2012/Business-Reformed-CDC-to-help-poorest-countries/

● ロンドンではオリンピックに続いてパラリンピックが開催されました。英国の援助が、貧しい国に住む障害者にどのような支援を行っているのか書かれています。
http://www.dfid.gov.uk/stories/features/2012/paralympics-2012/

● 英国では、Soccer Aid 2012という募金キャンペーンの下490万ポンドを集め、ユニセフに寄付しました。
http://www.dfid.gov.uk/News/Latest-news/2012/Soccer-Aid-UK-aid-match-funding-for-UNICEF/

● AFDは、第二四半期のコモディティ市場の動向をまとめたレポートを発表しました。
http://www.afd.fr/lang/en/home/recherche/actualites-publications-rch?actuCtnId=85472

● カナダ国際開発庁は、洪水被害にあったフィリピンに対して、8月に拠出した5万ドルに追加して更に5万ドルの人道支援を出すことを決定しました。
http://www.acdi-cida.gc.ca/acdi-cida/ACDI-CIDA.nsf/eng/CAR-910123248-MEK

● 韓国国際協力団(KOICA)は、パレスチナに対してeGovernmentについてのグラント支援および技術協力を行っています。
http://www.koica.go.kr/english/board/new/1286994_1967.html

┏━━━━━━━━━━━┓
- 国際機関関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛

● アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議がロシア極東のウラジオストクで開催され、日本を含む21カ国・地域が参加しました。本年の4つの優先課題(貿易・投資の自由化及び地域経済統合,食料安全保障,サプライチェーン,イノベーション)に関する議論が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/2012/index.html

● 10日開催された第66会期国連総会において、人間の安全保障に関する決議が採択されました。日本とヨルダンが主導、両国を含め25カ国が共同提案国となり、決議は人間の安全保障の概念の内容に関する国連加盟国間の初の合意となりました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/9/0911_03.html

● 国連貿易開発会議(UNCTAD)、「Trade and Development Report 2012(貿易開発報告2012)」を発表し、各国政府は財政・労働市場政策を駆使し、所得の不平等を減らし、社会利益をもたらすだけでなく、経済成長と発展を促進すべきだと論じています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42866&Cr=economic+growth&Cr1=

● 国連・アラブ連盟シリア問題担当のブラヒミ特使とシリアのアサド大統領が会談を行い、シリアの最新情勢と、情勢不安による被害を受けたシリア市民への支援方法について協議しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42898&Cr=Syria&Cr1=

● シリアにおいて援助を必要とする人々が今年7月以降倍増していることをうけ、国連及びパートナー団体は、シリアのための人道資金拠出アピールの金額を当初の1億8000万ドルから3億4700万ドルへと増額したことを発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42827&Cr=Syria&Cr1=

● 政治問題担当国連事務次長は安保理に対し、UNリビアサポートミッション(UNSMIL)の活動に関する最新報告を提出するとともに、リビアに関する情勢報告を行い、米国領事館への襲撃事件が同国の治安上の課題を浮かび上がらせたとの旨を述べました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42865&Cr=libya&Cr1=

● ユニセフは最新報告書「Committing to Child Survival: A Promise Renewed(子どもの生存を守る:あの約束を再び)」を発表し、その中で、5歳未満児の死亡数が過去21年間でほぼ半減したこと、また一方で、予防可能な病気なども含めて1日あたり約19,000人の命が失われており、現在のままでは国連ミレニアム開発目標4「2015年までに5歳未満児の死亡率を1990年の水準から3分の2削減する」というを達成するにはまだ十分ではないと論じています。
http://www.unicef.org/media/media_65823.html

● 米州開発銀行(IDB)多国間投資ファンド(MIF: Multilateral Investment Fund)は報告書「Give Youth a Chance: An Agenda for Action(若者に機会を:行動へのアジェンダ」を発表し、その中で、ラテンアメリカ・カリブ海地域の15歳から29歳の若者5人に1人が学業・就業のどちらにもついておらず、 この状況を変えるためには、職業訓練は技術だけでなくコミュニケーション、信頼感、チームワークといったソフトスキルを高めるプログラムを含む必要があると述べている。
http://www.iadb.org/en/news/webstories/2012-09-12/life-skills-and-youth-employment-in-latin-america,10107.html

● アフリカ開発銀行(AfDB)はブルキナ・ファソ、ガーナ、マラウイを対象とした財政管理改革評価レポート発表し、その中で、強い政治的コミットメント、良い改革デザイン、実施モデル、協調メカニズムが財政管理改革の鍵になると論じています。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/article/joint-evaluation-of-public-finance-management-reforms-importance-of-policies-design-and-coordination-9703/

● 経済協力開発機構(OECD)は報告書「Science, Technology and Industry Outlook 2012(科学技術産業アウトルック2012」を発表し、企業の研究開発への支出は、経済危機の影響を大きく受けており、ほとんどすべてのOECD諸国で投資額が落ち込みました。そのことがイノベーションと長期的な成長に悪影響を及ぼしている可能性があると、で述べています。
http://www.oecd.org/newsroom/innovationeconomiccrisisandweakoutlookhitrdsaysoecd.htm

● 同じくOECDは「Education at a Glance 2012(図表でみる教育2012)」を発表し、不平等改善、社会流動化、雇用促進のために、就学前教育への投資を増やし、高等教育への妥当な投資額を維持するべきであると論じています。
http://www.oecd.org/newsroom/educationspendingrisingbutaccesstohighereducationremainsunequalinmostcountriessaysoecd.htm

● 世界銀行は、国際金融危機の発生時に世界各国の金融システムがどのように機能したかを検証した報告書「The Global Financial Development Report: Rethinking the Role of the State in Finance(世界金融開発報告書:金融における国家の役割再考)」を発表しました。
http://www.worldbank.org/en/news/2012/09/13/rethink-role-state-finance-says-world-bank


┏━━━━━━━━━━━┓
- シンクタンク・NGO関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛

● 環境先進国ドイツ・スタデイツアー2012 - 市民の目で見る持続可能な社会のつくり方- への参加者募集がおこなわれています。
http://www.janic.org/janicboard/studytour/?itemid=9220

● コンゴ民主共和国の東部で紛争が続いており、国境無き医師団が援助を拡大しています。
http://www.msf.or.jp/news/2012/09/5704.php

● スイスの製薬会社ノバルティスが、2012年9月11日、インド・ニューデリーの最高裁判所に出廷しました。ノバルティスに有利な判決が出てインド特許法上のセーフガードが切り崩されると、インドの"途上国の薬局"としての役割が損われることになります。
http://www.msf.or.jp/news/2012/09/5703.php

● Oxfamは、EUのバイオ燃料政策が食糧危機を悪化させたとする報告書を発表しました。
http://policy-practice.oxfam.org.uk/publications/the-hunger-grains-the-fight-is-on-time-to-scrap-eu-biofuel-mandates-242997

● 赤十字国際委員会(ICRC)では、12,000人を超える職員が約80カ国で活動しています。ICRCは2012年8月より、国際救援職員の採用を積極的に行うとしています。
http://www.jrc.or.jp/ICRC/japan/event/438.html

● ICRC総裁ペーター・マウラーは、3日間のシリア訪問を終えスイスに帰国しました。
http://www.jrc.or.jp/ICRC/news/451.html

● 米国シンクタンク、Center for Global Development (CGD)よりワーキングペーパー、Where Will the World's Poor Live? An Update on Global Poverty and the New Bottom Billion が発刊されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/1426481

● 同じくCGDよりブリーフペーパー、International Monetary Fund (ABCs of the IFIs Brief) が発刊されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/1425483/

● 同じくCGDにて、9月27日、パネルディスカッション"What Kind of World Bank in the 21st Century?"が開催されます。フリーアドミッション(要登録)です。
http://www.cgdev.org/content/calendar/detail/1426484/

● ODIよりワーキングペーパー「援助は公共サービスの提供に関して主要なガバナンスの制約に対処できるのか」が発刊されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6776&title=aid-key-governance-constraints-service-delivery

● 同じくODIよりバックグラウンドノート、The politics of social protection: why are public works programmes so popular with governments and donors?が発刊されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6515&title=political-economy-social-protection-public-works-programmes

● 英国の国際開発大臣に新しくジャスティン・グリーニング氏が就任したことを受けて、英国シンクタンクOverseas Development Instituteが記事Greening’s chance to seize the futureを掲載しています。
http://www.odi.org.uk/opinion/details.asp?id=6775&title=justine-greening-dfid-international-development-secretary

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】 外務省からのお知らせ
平成24年度「平和構築人材育成事業」の「平和構築文民専門家訓練コース」、「本コース」日本人研修員及び「平和構築基礎セミナー」受講者の募集開始
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

外務省委託事業平成24年度「平和構築人材育成事業」の「平和構築文民専門家訓練コース」、「本コース」日本人研修員及び「平和構築基礎セミナー」受講者の募集が開始されました。
各概要、実施期間及び応募書類の提出先・問い合わせ先等は以下のとおりです。みなさま、奮ってご応募ください。

1.平和構築文民専門家訓練コース
【概要】
「平和構築文民専門家訓練コース」は、平和構築分野である程度のキャリアを有する人々を対象に、さらに知識・技能を強化する機会を提供するための研修です。
【研修期間】
国内研修:2012年11月7日(水)~11月20日(火)(約2週間)
希望者1名(ただし、該当者なしの場合もあり得ます)を国連ボランティアとして、国連PKO等に派遣(最長6ヶ月)
【場所】東京
【募集人数】10数名(予定)
【募集要項及び応募書類】
広島平和構築人材育成センター(HPC)のホームページからダウンロードできます。
(http://www.peacebuilderscenter.jp/index_j.html)
【応募締切り】2012年10月15日(月)(日本時間午後5時必着)

2.本コース
【概要】
「本コース」は、平和構築分野でのキャリアを構築する強い意志を持った人々を対象に、平和構築の現場における実務能力を高めるための国内研修と、平和構築の現場で活動する国際機関の現地事務所等での海外実務研修の機会を提供し、研修終了後もキャリアの構築を支援します。

【研修期間】
 国内研修:2013年1月24日(木)~3月6日(水)(約6週間)
 海外実務研修:2013年3月以降(最長12ヶ月)
【場所】東京・広島
【研修参加費】303,750円
【募集人数】15名
【募集要項及び応募書類】
広島平和構築人材育成センター(HPC)のホームページからダウンロードできます。
(http://www.peacebuilderscenter.jp/index_j.html)
【応募締切り】2012年10月31日(水)(日本時間午後5時必着)

3.平和構築基礎セミナー
【概要】
「平和構築基礎セミナー」は、平和構築に携わることに関心を有する人々を対象に、平和構築に関する基礎的な理解の増進を目的としたセミナーです。

【参加期間】
2012年12月17日(月)~21日(金)(5日間)
【場所】東京(国際連合大学)
【募集要項】
広島平和構築人材育成センター(HPC)のホームページからダウンロードできます
(http://www.peacebuilderscenter.jp/index_j.html)
【応募締切り】2012年10月22日(月)(日本時間午後5時必着)

4.応募書類提出先・問い合わせ先(「平和構築文民専門家訓練コース」、「本コース」及び「平和構築基礎セミナー」共通)
〒730-0041 広島市中区小町1-20
広島平和構築人材育成センター
Tel:082-236-1414
Fax:082-247-0643
Email:(応募書類提出用)hpc@hiroshima-u.ac.jp
   :(問い合わせ用)hpc@peacebuilders.jp
URL:http://www.peacebuilderscenter.jp/index_j.html

外務省 総合外交政策局 国際平和協力室
Email: peace-cooperation@mofa.go.jp

外務省「平和構築人材育成事業」ホームページ:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/peace_b/j_ikusei/jigyo.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】FASID 外務省委託
「平成24年度国際機関向け人材育成研修コース」(予告)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

FASID(財団法人 国際開発高等教育機構)では外務省の委託を受けて、国連等
の国際公務員をめざしている社会人及び大学院生の方を対象に、国際機関勤務
に必須の知識や実践的スキルの向上、採用試験合格に向けた対策を行う研修
コースを11月から実施する予定です。

9月中に募集開始予定ですので、ご関心のある方は是非本メールマガジンン及び
今後掲載するFASID WEB上の情報にご注目ください。

1.研修期間
平成24年11月頃~平成25年1月頃 土日祝および平日夜間を中心に実施予定。

2.受講対象者
国際機関で勤務する意思を強く持つ日本人の方。原則として修士号を取得
または取得予定の方。具体的には、民間企業社員、弁護士や医師等専門職、
開発援助実務者、大学院生、省庁関係者にお勧めします。

本コースは、将来の国際機関職員育成を目的としているため、講義は原則英語
で実施されます。聴講及び文書作成ができる英語力が必要です。

3.対象人数
30名程度

4.実施場所
財団法人 国際開発高等教育機構(FASID)セミナールーム
〒106-0041 東京都港区麻布台2-4-5 メソニック39MTビル6F
(最寄駅:東京メトロ 神谷町駅、都営大江戸線 赤羽橋駅、
 都営三田線 御成門駅)

その他、詳細については、募集開始時に併せてご案内いたします。

問合せ先:FASID事業部 小谷 (Email:kokusaikikan2012@fasid.or.jp)

(FASID  服 部 )



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「エチオピアとメレス首相を想って」
執筆:大野泉(政策研究大学院大学/GRIPS開発フォーラム)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

去る8月20日、エチオピアのメレス・ゼナウィ首相が急逝された(享年57歳)。メレス首相は1991年に社会主義政権を倒して以来、約20年にわたり同国の開発と安定に強い指導力を発揮してきた。長期政権に対する厳しい国際世論もあったが、メレス首相が卓越した国家指導者であり、アフリカの稀有な知的リーダーだったことは事実である。同首相は開発主義を貫き、IMF・世銀型のネオリベラルな自由主義とは異なる、新しい開発パラダイムの構築・実践をめざした。資源のない内陸国で飢餓に苦しんできたエチオピアが、過去5年以上にわたり、アフリカ有数の高成長を持続してきた実績は評価に値する。また民族自治にもとづく地方分権化を進め、民族間バランスに配慮した分配政策を実施してきた。

我々は、東アジアの視点から開発戦略に助言してほしいとの首相要請をうけて、2009年からJICAと一緒に、日本とエチオピアの産業政策対話に取り組んでいる。さらに、JICAは品質・生産性向上のための「カイゼン」支援を行っている。GRIPS側は大野健一をリーダーに、日本国大使やJICAと今まで10回、メレス首相と会見する機会をいただいた。いつも社交辞令は一切ない中身重視の意見交換で、首相はその時々のエチオピアの開発課題を共有し、日本側から質問・提案にも率直に応えてくれた。青年海外協力隊の理数科教師の活動に感銘し、日本の理数科教育支援を同国の教育政策に活かせと指示したのもメレス首相だった。ご冥福を心からお祈りしたい。

日本は援助額では小ドナーであるが、エチオピア首脳は日本の支援の強みを理解、高く評価している。我々は産業政策対話を通じて、日本がアフリカ開発に貢献できることは何か、東アジアの経験が意味するところは何かなど、実に多くを学ばせていただいた。この貴重な示唆を今後のエチオピアやアフリカの開発、そして日本の知的支援に活かすべく、一層、精進しなければならない。

大野泉(政策研究大学院大学/GRIPS開発フォーラム)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報 (案内・レジュメ・
議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

本情報サービスの配信をご希望の方は、連絡担当( info@devforum.jp )まで
電子メールアドレスをご連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参加」を
クリックしてご登録ください。

本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当 まで相談いただ
ければ幸いです。

また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の 他、より広くグロー
バルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、
「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにするとともに、発言者の了承がない
限りメディア等での引用が されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへ
の 参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している 「devforum参加者の
共通理解」に目を通していただいた上で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子
メールアドレス・問題関心をご連絡ください。
http://www.devforum.jp/mail/index.htm

dev-infoやdevforumをはじめ、DC開発フォーラムの活動につ いてご意見・ご示唆
等ありましたら、お気軽に上記連絡担当 (info@devforum.jp)までお寄せいただ
ければ幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集担当:小林隼人/荘所真理/春木由美/杉原ひろみ
発行:ワシントンDC開発フォーラム

DC開発フォーラムHP: http://www.devforum.jp/
facebookページ: http://on.fb.me/rtR9Le
ブログ: http://dcdevforum.blog.fc2.com/
twitterアカウント: @DC_dev_forum
Category: 未分類
2012/09/07 Fri
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス


          -(dev-info)-


    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】  開発フォーラム新着情報チェック:

  「第19回アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合」
「イラン北西部における地震被害の被災者支援」
  「第16回非同盟諸国首脳会議」
    他

【2】 GRIPS開発フォーラム:
第13回エチオピア出張報告掲載


【3】 国連フォーラム
「私の提言:持続可能な社会貢献に金融が果たす役割」
大和総研 河口真理子さん


【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ:
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から


【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「水際取締りの現場より」
執筆: 山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 開発フォーラム新着情報チェック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください


┏━━━━━━━━━━━┓
- 日本関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● 日米欧7ヶ国(G7)の財務相は、産油国に生産拡大を要請するとともに、世界経済の腰を折りかねない原油高への対応として、必要に応じて石油備蓄を放出する用意があると表明しました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g7/cy2012/g7_240829.htm

● 8月30日ロシアに於いて第19回アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合が開催され、大臣共同声明が発表されました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/apec/ap_20120830.htm

● 政府はシリアの深刻な状況を踏まえ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連世界食糧計画(WFP)と協力しながら、トルコ、ヨルダン及びレバノンのシリア難民に対して、食料・医療・衛生等の分野において、500万ドルの緊急無償資金協力を追加的に行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120824_01.html

● 政府は、8月11日に発生したイラン北西部における地震被害の被災者支援のため、9000万円を上限として仮設住宅の購入に必要な緊急無償資金協力を行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120824_02.html

● 同じくイラン北西部で発生した地震の被災者支援のため、国際協力機構(JICA)は、簡易トイレ・シャワー(供与総額約1,800万円)などの緊急援助物資の引渡しを行いました。
http://www.jica.go.jp/information/jdrt/2012/120823.html

● 日本とUNDPとの間で、4億7,400万円を供与額とするソマリアに対する無償資金協力「紛争、武装集団及び海賊の影響を受けた若年層の更正・社会統合支援計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120830_1.html

● マラウイに対する5億6,300万円の無償資金協力「中西部地方給水計画」に関する書簡の交換が行われました。日本は2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、650万人に対する安全な飲料水を提供するとの支援を表明しており、この計画はその具体的支援策の一環です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120830_2.html

● モザンビークに対する10億6,300万円無償資金協力「ナンプラ州中学校改善計画」に関する書簡の交換が行われました。日本は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、小学校1,000校(5,500教室)を建設するとの支援を表明しており、この計画はその具体的支援策の一環です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120831_1.html

● 外務省のHPにおいて、NGO連携無償資金協力(平成24年度 地域・国名別)一覧が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m24_ck.html

● JICAと川崎市は、官民連携により開発途上国の水環境改善に貢献することを目的とした連携覚書を締結しました。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20120827_01.html

● 外務省経済協力専門員(アフリカに対する経済協力及び援助協調)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html


┏━━━━━━━━━━━┓
 - バイ・ドナー関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● 英王立協会(Royal Society)とDFIDは、アフリカの科学研究に5年で2400万ドルの支援を行うと発表しました。
http://www.scidev.net/en/science-and-innovation-policy/r-d-in-africa/news/royal-society-and-dfid-launch-fund-for-african-research.html

● 欧州委員会は、社会的保護(social protection)をテーマにした白書を発表しました。
http://ec.europa.eu/europeaid/news/2012-08-28_en.htm

● 英国議会が途上国の税収問題についての議論の議事録を発表しました。それによると英国は途上国の税徴収の効率化、および国をまたぐ形での脱税防止に対する支援を強化すべきとしています。
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201213/cmselect/cmintdev/130/13002.htm

● オーストラリアAusAIDは、民間部門開発戦略を発表しました。その中で中心課題として、金融サービスの拡大、女性の経済エンパワメント、インフラ、教育、保健医療、経済改革とガバナンスを挙げています。
http://www.ausaid.gov.au/Publications/Pages/private-sector-development-strategy.aspx

● USAIDがシリア情勢のまとめをしています。
http://transition.usaid.gov/our_work/humanitarian_assistance/disaster_assistance/countries/syria/template/fs_sr/fy2012/syria_ce_fs02_08-24-2012.pdf

● USAIDが、ジェンダーに基づく暴力への予防と対応策について「the United States Strategy to Prevent and Respond to Gender-based Violence Globally」という報告書を発表しました。
http://pdf.usaid.gov/pdf_docs/PDACT888.pdf

● 米国証券取引委員会(SEC)は、米国での鉱物資源採掘に携わる証券発行企業に対して、紛争国からの鉱物資源の購入に関する情報公開の強化案( Cardin-Lugar Amendment to the Dodd-Frank Wall Street and Consumer Protection Act of 2010)を8月22日可決しました。
http://www.sec.gov/rules/final/2012/34-67717.pdf
http://www.cardin.senate.gov/newsroom/press/release/cardin-lugar-leahy-welcome-sec-approval-of-transparency-rules

● 紛争鉱物資源反対運動を手がけていたボノなどが歓迎する声明を発表しました。
http://one.org/blog/2012/08/22/bono-and-one-praise-sec-ruling-call-transparency-the-best-vaccine-against-corruption/
それに関連し、南スーダンとコンゴでの虐殺を人権侵害に対するアドボカシー活動を行う「enough project」は、電子ガジェット製造企業の製品における紛争国からの鉱物資源利用の撤廃への取り組みに対するランキングを発表しました。それによると、インテル、HP、フィリップスといった電子電気企業が上位にランクインしました。また日本企業ではパナソニックが13位にあげられています。
http://enoughproject.org/publications/taking-conflict-out-consumer-gadgets-company-rankings-conflict-minerals-2012


┏━━━━━━━━━━━┓
  - 国際機関関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● 9月26日から31日イランに於いて第16回非同盟諸国首脳会議が開催され、インド、エジプト、アフガニスタンなど30カ国以上の元首が出席、約50カ国から副大統領などが代理出席しました。
http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/iran-hosts-the-non-aligned-movement-summit/2012/08/28/a2ab2774-f11e-11e1-892d-bc92fee603a7_gallery.html
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42775&Cr=aligned&Cr1=movement

● 安保理議長は報道声明を発表し、ソマリアの暫定憲法、国会の発足会合、国会議長の任命を歓迎するとともに、全当事者に対し、同国の移行期間の速やかな終結に向けて努力するよう求めました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42763&Cr=Somalia&Cr1=

● 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、南スーダンのユニティー、上ナイルの両州において、紛争を逃れて流入した10万人を超える難民の健康状況が深刻な状況にあると警告しています。
http://www.unhcr.org/503881659.html

● 同じくUNHCRは、シリアから暴力を逃れ、人道支援を求めて隣国ヨルダンに流出する難民が前週の4500人から1万200人へと倍増、今後さらに増えると指摘しています。
http://www.unhcr.org/503c97099.html

● アジア開発銀行(ADB)はサモア政府との間で、腸チフス、下痢予防のための汚水処理タンク設置プロジェクトの調印式を行いました。資金は200万ドルの日本ファンドが使用される予定です。
http://beta.adb.org/news/samoa/adb-japan-help-improve-sanitation-samoa

● 米州開発銀行(IDB)は報告書「Fiscal Institutions of Tomorrow」を発表し、ラテンアメリカおよびカリブ海地域において、財政制度の向上・強化がインフレや経済の脆弱を防ぎ、高生産性、イノベーション、成長へ導く鍵となり、地域の社会経済発展をもたらすと述べています。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2012-08-24/fiscal-institutions-in-latin-america-and-the-caribbean,10089.html

● OECDは、国際課税問題を解決する為の租税条約に大きな影響をもつOECDモデル租税条約を改定し、これにより、必要な場合には銀行の顧客情報の秘匿権にかかわりなく国家間の納税情報の共有を強化するようになりました。
http://www.oecd.org/newsroom/taxoecdupdatesoecdmodeltaxconventiontoextendinformationrequeststogroups.htm
http://www.oecd.org/newsroom/taxoecdwelcomesmultilateraleffortstoimproveinternationaltaxcomplianceandtransparency.htm


┏━━━━━━━━━━━┓
- シンクタンク・NGO関連 -
┗━━━━━━━━━━━┛
● ODIより、エネルギー価格の変化が途上国に与える影響についての報告書が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6772&title=energy-price-shocks-consequences-developing-countries

● 同じくODIより、援助効果についての報告書が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6764&title=use-country-systems-localising-aid-budget-support

● 8月25-26日、ロンドンで、様々な開発課題をデータから分析するイベントが開催されました。
http://www.guardian.co.uk/global-development/poverty-matters/2012/aug/29/development-data-challenge-projects-code-hackday

● ODIが民間資金による気候変動対策支援のまとめを主要国別に発表しました。
日本
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6238&title=japan-private-climate-finance-low-carbon-growth
米国
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6759&title=united-states-private-climate-finance-support-mobilising-private-sector-engagement-climate-compatible-development
英国
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6760&title=uks-private-climate-finance-support-mobilising-private-sector-engagement-climate-compatible-development

● CGDで、不正資金の流れと開発資金についての議論がまとめられています。
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/08/follow-the-money-illicit-financial-flows-and-development.php

● サセックス大学IDSとロンドン大学熱帯医療研究所などが、ミレニアムビレッジプロジェクトに対して独立した立場で厳密なインパクト評価を実施すると発表しました。
http://www.ids.ac.uk/news/ids-to-support-impact-evaluation-of-new-millennium-villages-project-in-ghana
ミレニアムプロジェクトの開発効果とインパクト評価については、かねてから議論されています。
参考http://aidthoughts.org/?p=3374
http://aidthoughts.org/?p=3330
http://blogs.worldbank.org/impactevaluations/jeff-sachs-the-millennium-villages-project-and-misconceptions-about-impact-evaluation
http://blogs.worldbank.org/impactevaluations/the-millennium-villages-project-impacts-on-child-mortality


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】 GRIPS開発フォーラム:
第13回エチオピア出張報告
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

● 第13回エチオピア出張報告

GRIPS開発フォーラムの大野健一、大野泉、上江洲佐代子は、
JICAチームとともに、2012年7月29日~8月3日にエチオピアを訪問し、
産業政策対話第2フェーズの第2回ハイレベルフォーラム (HLF)を
実施しました。今回はHLFに加え、チャンピオン商品セミナーや日本
の経済発展史セミナーも開催しました。エチオピア訪問後は、8月6日
~7日にガーナも 訪問し、在アクラの研究機関であるACET (African
Center for Economic Transformation) とJICAとの共催セミナーを開
催し、意見交換を行いました。出張報告をぜひご一読ください。

エチオピア報告書
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/document/2012.08_ET_GH/2012.08Report_web.pdf

第13回出張の詳細
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/support_ethiopia2_phase2.htm


(GRIPS開発フォーラム:飯塚美恵子)
http://www.grips.ac.jp/forum/index.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】 国連フォーラム
「私の提言:持続可能な社会貢献に金融が果たす役割」
大和総研 河口真理子さん
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●「社会的投資」をテーマとした「私の提言」として、大和総研
調査本部で主席研究員を務められる河口真理子さんに「持続可能な
社会貢献に金融が果たす役割」についてインタビューしました。
リーマンショック、ソーシャル・ビジネスの広がり、東日本大震災などを通じ、
社会的課題の解決や社会の持続性確保における金融の役割が、
より一層問い直されると同時に期待されています。これまで10年以上にわたって
日本で社会的責任投資を広めるのにご尽力されてこられた河口さんに、
社会的責任投資の意義、経緯、将来性をひも解いていただきました。
http://www.unforum.org/teigen/31.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1) セミナー・イベントのご案内

■ TEDx Sendai 参加申し込み開始

世界銀行は、2012年10月10日(月)、TEDxSendaiを開催します。
本イベントでは、自然災害について様々な観点から議論するとともに、
世界中、そして地元の思想家や実務者が一堂に会し、
主要な開発課題についての視点やアイディアを共有します。
ご関心のある方は以下リンクよりお申し込みください。

なお、お送りいただいたアプリケーション・フォームは、
世界銀行で選考させていただきます。申込が確認された方には、
後日、TEDxSendaiの詳細をEメールにてご連絡いたします。
参加は無料です。

詳細(日本語):
http://bit.ly/OBOweh


■ 年次総会・市民社会プログラムセッションプロポーザル 受付中

世銀・IMF年次総会の期間中、世銀・IMF職員と
CSOの代表、学識経験者等の話し合いや知見の交換を
促進する目的で、市民社会プログラムとして
約50セッションが予定されています。
現在、CSO主催セッションのプロポーザルを受け付けています。
セッション案の送付締切は、9月14日です。

概要 (日本語) :
http://bit.ly/NjKnuy

暫定スケジュール(英語・週1回程度更新中):
http://bit.ly/OAQc7E

オンライン認定申請(英語):
https://www-amsweb-ext.imf.org/cso-ext/registration.aspx


■ 第3回中高生開発援助標語コンテスト締切間近

世界銀行東京事務所では、開発途上国との協力や
援助に対する理解や支援を促すために、中学生・
高校生の皆さんから、親しみやすい標語(スローガン)を募集しています。
優秀な作品は、世界銀行・IMF年次総会開催中に、
会場にて表彰式を開催予定です。
締切は9月10日(必着)。オンラインからも応募できます。
奮ってご応募ください。

詳細(日本語): http://bit.ly/Ks6xxy



(2) 最近の活動から

8月25日、高校生向けのグローバル人材育成のための
講師派遣第4回目を開催しました。
今回は、受験指導塾のモチベーションアカデミアが
中高生を対象に行う特別講義で、世銀職員春原祐子から、
開発途上国の現状、自身のキャリア形成などについて説明しました。

世界銀行Facebookページにて、参加者の感想をご紹介しています。

詳細(日本語): http://on.fb.me/N37nCB


(世界銀行東京事務所: 開裕香子)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「水際取締りの現場より」
執筆: 山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
税関職員だったとき初めて摘発したのは、ネパールからの輸入品のテーブルに
埋め込まれていた大麻樹脂でした。長期の使用に耐えうるとは思えない粗末
なテーブルは、マニ教の祈祷用との申告で、凝った手彫りのデザインが施された
色鮮やかなものでした。


木製品は加工が容易なため、従来から密輸品の隠匿に使われてきましたが、
密輸する上での難点はX線の透過率が高いことです。このテーブルは、大麻樹
脂を隠している部分に深い彫刻が施されていました。これにより、X線透過後の
画像には歪みが出て、X線検査ではっきりと大麻樹脂を判別することは困難でした。


最終的には麻薬探知犬の反応を見てから、テーブルを破壊して発見に至りました。
不正薬物の水際阻止という使命を果たせた喜びがある一方、このテーブルの
加工過程を考えて複雑な気持ちになりました。彫刻部分は職人技が必要と
思われ、とても素人仕事には見えませんでした。


取締りの現場では、社会の弱者が、決して多くない報酬を餌に犯罪行為の
手先として利用されている状況を多く目にします。当時のネパールで、大麻ビジ
ネス以外に生活の糧が得られる選択肢が豊富にあったのかどうかは分かりません。
しかし、普通の人々が、生きて行くために不正に関わらざるを得ないという国は、
まだたくさんあるのでしょう。


自らの意思で不正を働く人は論外ですが、悪いことをしたくなかったのに不正に
関わらざるを得なかった人を生み出してしまうのは悲劇です。すべて元を辿ると、
貧困に起因していると思います。いろいろな形で開発問題に取り組み、貧困の
解消に力を注ぐ努力で、そういった人が一人でも減りますように。

(ご参考)筆者が摘発に関わったネパール製テーブルの画像
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022127/www.customs.go.jp/yokohama/mizugiwa/img/taimajyushi1.jpg


山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
       「メーリングリスト(devforum)」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報 (案内・レジュメ・
議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

本情報サービスの配信をご希望の方は、連絡担当( info@devforum.jp )まで
電子メールアドレスをご 連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参加」を
クリックしてご登録ください。

本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当 まで相談いただ
ければ幸いです。

また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の 他、より広くグロー
バルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、
「ワシントンDC開発フォ ーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する ため、本メー
リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす るとともに、発言者の了承がない
限りメディア等での引用が されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへ
の 参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している 「devforum参加者の
共通理解」に目を通していただいた上で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子
メールアドレス・問題関心をご連絡ください。
http://www.devforum.jp/mail/index.htm

dev-infoやdevforumをはじめ、DC開発フォーラムの活動につ いてご意見・ご示唆
等ありましたら、お気軽に上記連絡担当 (info@devforum.jp)までお寄せいただ
ければ幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集担当:小林隼人/荘所真理/杉原ひろみ/春木由美
発行:ワシントンDC開発フォーラム

DC開発フォーラムHP: http://www.devforum.jp/
facebookページ: http://on.fb.me/rtR9Le
ブログ: http://dcdevforum.blog.fc2.com/
twitterアカウント: @DC_dev_forum


Help URL : http://help.yahoo.co.jp/help/jp/groups/
Group URL : http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/
Forum URL : http://www.devforum.jp/
Group Owner: info@devforum.jp
Category: 未分類
2012/09/04 Tue
第229回BBLの議事録が出来ましたので、以下をご覧下さい。配布資料等もこちらのHPからご覧になれます→http://www.devforum.jp/bbl/



Q1  一種の虫を消滅した場合、生態系に大きな影響があるのか?
A1 世界には140種類以上のサシガメがいる。南米で、家屋内に生息していた一種のサシガメが消滅した後に、異なるサシガメが屋外から侵入したケースがある。このような形で生態系に影響を及ぼす可能性があるが、病原菌を運ぶサシガメを消滅させるメリットの方が大きい。

Q 2 虫媒体の衛生対策の場合、ワクチン開発よりも媒体者そのものの消滅が主流なのか?
A 2 双方のアプローチは検討された。実際にワクチンを作る試みはあったが、非常に困難であった。また、シャーガス病の場合、一種の虫を消滅する方が明らかに早かったため、シャーガス病のケースでは虫の消滅を選択した。

Q 3 シャーガス病プロジェクトにおけるJICAの財政支援の詳細は?
A3  投入した資機材は、車両、殺虫剤、殺虫剤散布器、教材作成費など。相手国保健省は、現場活動に携わる職員の人件費、出張時の日当宿泊費、車両の燃料費などを支出した。会議やワークショップへの参加は、JICAが食事・寝床を現物支給した。

Q 4 他のドナーもいるなか、JICAが選ばれた理由は?他のドナーとの差別化はどこではかったか?
A 4 JICAはグアテマラで、1970年代から感染症対策を支援し、1990年代にシャーガス病の調査研究を支援した経緯があった。またグアテマラ保健省には、マラリア対策を通じて殺虫剤散布など媒介虫対策に関する技術的なノウハウがあった。しかしそのマネジメントの能力に乏しかったため、グアテマラ政府は現地で共に活動してきたJICAにマネジメントの支援を要請した。

Q 5 プロジェクト終了は具体的にどういうことを意味するのか?例えば、プロジェクトの成果確認をもって決定されるのか?
A 5 プロジェクトの終了が意味するのは単純に「そこで終わり」ということ。原則JICAが引き揚げてからは現地に任せるようにしている。
確かに持続可能性・発展性の問題は否めない。やはり監視者が不在では、途上国においてプロジェクトの効果が持続するは難しい。その出口戦略の一つとして、シャーガス病対策プロジェクトでは、保健省中央とドナー関係者が形成する委員会に、監視役を引き継ぎした。

Q 6 どのようにシャーガス病対策プロジェクトの効率を高めたのか?
A6  極めて基礎的なことを徹底した。例えば、殺虫剤の消費期限のリスク、情報管理が挙げられる。殺虫剤は輸入モノを使っていたので、かつては輸送時期・期間の管理ミスにより殺虫剤の消費期限が切れてしまう、というケースが散見された。リスク管理を徹底することでその類のロスをなくし、生産性の向上をはかった。また情報管理では、一国で使用したデータ書式や教材を隣国で使うことで、ゼロから作る作業を減らした。

Q7  途上国だと地域によりHuman Capacity(人的資本)の差が激しいが、各地域に温度差、能力差、資金差はあったのか?その場合、どのように克服したのか?
A7 人的資本の地域差は非常に大きく、初期段階ではマネジメントは困難を極めた。そこで、モニタリング結果を公表して比較・共有たり、ある地域で現場職員が見つけた解決法を他の地域で導入できるための意見交換の場を作ったりして、モチベーションを高める環境を整えた。
Category: BBL関連

プロフィール

DC開発フォーラム

Author:DC開発フォーラム
ワシントンDC開発フォーラムでは、DC在住で開発に興味を持つ若手プロフェッショナル、大学院生同士の意見交換・交流を深めるためのワークショップを開催しています。従来のBBL(ブラウンバッグランチ)が専門家を招いてランチの時間を利用して討議をするのに対し、ワークショップでは20代・30代を中心とした若手に平日の夜を利用して発表の場を提供し、自由活発に議論を交わし、そして何らかの行動に結び付けていくことが狙いです。参加希望・お問い合わせはdev.forum.workshop@gmail.comまで。

Twitter

Counter

検索フォーム